人生ゲーム
「生きて…いたの…?」

意識だけは手放さないように美咲は堪えた。

「ええ。こんなこともあろうかと金属バッドを持ってきたの」

知絵はあのガラクタで埋め尽くされた部屋の中から使えそうな物を選んだ。

「本当はバッドであんたを襲おうと思ったんだけどね」

本棚が倒れてきたとき、知絵はとっさに右手に持っていた金属バッドをつきたてた。

おかげでなんとか本棚直撃を避けられた。

その上、本がだいぶ抜かれていたので本による衝撃も少なかった。
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