人生ゲーム
「一応聞いてもいいですか?」
 
返答に困っている孝也に翔が尋ねた。
 
「何ですか…?」
 
「どうしてそんなにも俺が信じられないのですか?」
 
翔のその言葉で孝也の中の何かが弾けた。
 
「並木さんが俺に協力的にする意味が分からないんです!」
 
孝也は一気にまくし立てた。
 
「全員で山分けするって話も教えてくれなかったし…」

決まりが悪いので、情報カードを見たことは伏せておいた。
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