聖夜に薔薇を
「そうじゃなくて、ギャップが新鮮と言うか」
「イヴですから。少しくらい浮かれた発言しても許して下さい」
葛西の言葉に二人で軽く笑いあった後、廊下に出てから重い扉をそっと閉め、地上の星達の煌めきを薔薇の甘い残り香と共に閉じ込める。次にこの部屋を利用する客は、幸せな気分を味わえるといいと思いながら。そして今からはまたお互い、誰かが今日という日を幸せに過ごす為の手伝いに戻るのだ。
最高の部屋で過ごした、最高のひと時に。
メリークリスマス。
fin.
「イヴですから。少しくらい浮かれた発言しても許して下さい」
葛西の言葉に二人で軽く笑いあった後、廊下に出てから重い扉をそっと閉め、地上の星達の煌めきを薔薇の甘い残り香と共に閉じ込める。次にこの部屋を利用する客は、幸せな気分を味わえるといいと思いながら。そして今からはまたお互い、誰かが今日という日を幸せに過ごす為の手伝いに戻るのだ。
最高の部屋で過ごした、最高のひと時に。
メリークリスマス。
fin.