先生、教えてください。

「では、登校初日ですが課題を出します。プリントを回してください。期限は金曜日です。」
ものすごい圧さ…
何この量。

「頑張ってくださいね、今日はここまでです。号令も無しで構いません。さようなら。」
スパルタタイプか・・・多分、結果が全ての人だろうな。
「七瀬さんは職員室までついてきてください。」

職員室、席についた三条先生の前に立つ。
「遅刻の反省文ですよね。」
うちの学校は超進学校。遅刻など、ただで許されない。
「いえ、今朝の君は大変立派だったと伝えたかっただけです。遅刻の理由は私から説明しておきましたよ。」

こんなにまっすぐに見つめられると、少し緊張する。

「…ありがとうございます。では、私はこれで。」
なんだろう、この人の笑顔はこんなにも美しいのに、怖い。