ひとつの輝き
第1章
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高校1年生…4月。
桜が満開になり、ここちいい風とともにチラチラと舞落ちていく。
あたしは学校帰りにいつも立ち寄る所がある。
それは…
コンビニ。
中に入りカゴの中に必要な物を、いっぱい詰め込む。
牛乳、りんごジュース、水、オニギリ、パン、サラダ…
少し重くなったカゴを、あたしはレジに差し出した。
ピッ…ピッ…ピッと何度もバーコードを読み取る音とともに商品に目を向ける。
「1228円になります」
店員の声とともに、あたしは財布の中からお金を取り出した。
しっかしコンビニで千円越えるって…。
それが、ほとんど毎日。
あたしはビニール袋を手に下げコンビニを出た。