ひとつの輝き
3
7月。
最近思う事は、学校って行く意味があるんだろうかって考えてしまう。
何を学ぶのか何の為に行くのか、はっきし言って分からない。
ただ黒板と向き合っていれば、それでいいんだろうか…。
学校を出て、あたしの目線は校門の前で止まった。
「何あれ…」
目の前には3人の男子生徒。
この学校とは違う制服を着た男達が地べたに座り込んでいる。
どうみてもガラ悪そうな男達。
あたしは、その人達から目を逸らし校門を通り過ぎた。
「ねぇ、あんた」
背後から聞こえた声に、あたしは眉を寄せる。
何?何であたしはよく止められるの?
その声を無視して、あたしは足を進めた。