ひとつの輝き
「おいっ!待てよ」
その男は勢いよく、あたしの腕を掴み、顔を覗き込んできた。
「何か?」
「あーやっぱ、この子この子。新庄の女」
…新庄の女?
渉?ってか何、この人達…
その男は笑みを漏らし後ろを振り向いて声をだした。
「おーい。小沢、この子」
何が?小沢って誰?
この子って何?
わかんない…
その男が声を掛けてすぐ、少し離れた所から別の男が姿を現した。
どうみてもガラが悪い。
その男は、あたしの前に現れ下から上までジックリと見てきた。
「へー…思ったよりは、すげー美人じゃん」
「あの何か?」
「あーあんた新庄の女?」
「違います」
「けど、あいつらが一緒に居る所、見たっつってんだよね」
小沢と言う男は後ろに居る3人に指差した。