ひとつの輝き
「そーそーマジその子」
「俺見たし」
後ろから飛び込む声に、あたしは眉を寄せる。
「でっ何ですか?」
その男は、あたしの肩に手を置いて顔を覗き込んできた。
「新庄さ、俺の女と寝たんだよね。でっ、俺もやりかえそーと思って」
「は?」
「あいつ最近、女いなかったから狙えなかったんだけど、最近あんたといる所、多いって聞いたから」
小沢と言う男は笑みを溢しながら淡々と話した。
ってか…言ってる意味がわからない。
「だから、それが何?」
「まだわかんねーの?俺とヤればいーんだよ」
「なんで、あたしが?」
その男は、あたしの肩から手を離し唾を吐き捨てた。
「あんた新庄の女だろ?」
「あたし彼女でも何でもないですから」