ひとつの輝き

突然背後から聞こえてきた声に、小沢と言う男は「あ?」と振り向いた。 


その拍子にあたしは、そいつの手を払いのけ後ろを振り返った。 




…龍斗先輩。 


先輩はあたしの腕を引っ張り「相変わらずだな」と、その男達に微笑んだ。


相変わらずって何? 


小沢は舌打ちをし「あー。とんだ邪魔が入った…お前には関係ねーよ、葉山」と睨みつけた。 


えっ、知り合い? 


龍斗先輩の名前を聞き、前にいた3人のうち一人が「マジで?」と声をあげる。 

その男はクルっと振り返り龍斗先輩の前に立った。


「うっわー久しぶり葉山」 


そう言って、その男は隣にいた小沢と言う男を見て「俺、こいつに用あるわ」と呟いた。 


どーみてもヤバイ展開。 


< 114 / 223 >

この作品をシェア

pagetop