ひとつの輝き
その後、里佳さんが息を切らしながら駆け付けてきた。
「りゅう…龍斗、大丈夫?」
先輩は咳き込みながら「大丈夫」と呟いた。
大丈夫って、全然大丈夫じゃないじゃん。
ごめん…
ごめんなさい。
あたしは心の中で何度も謝った。
その後すぐに里佳さんはあたしの所にきた。
「美央ちゃん大丈夫?」
「うん。あたしよりも龍斗先輩をみてあげて」
「大丈夫だって。龍斗は」
えっ?
どうみても大丈夫じゃないよね?
「いや…でも、あたしが悪いし。あたしが龍斗先輩に止めてって言ったから…だから龍斗先輩やらなくなって…」
もぅ自分でも何を言ってるのかわからなかった。