ひとつの輝き

里佳さんは今頃その凄さに気づいたのか目を見開いた。 


「あー…派手にやられてるね」 

そう言って何故か2人は笑っていた。 

ふとあたしの頭に里佳さんの声が蘇った。 


「警察は?」 

「嘘、嘘。来たらヤバイって」 

「…ですよね。でも何で里佳さん…」 


里佳さんと龍斗先輩は互いを見て笑いだした。 


「龍斗とあたし屋上に居たの。でっ、校門にいる奴らの事も見てたんだよ…でっ、そこに美央ちゃん通って捕まってたから」 

「あー…そっか」 


そーなんだ。 

だけど良かった。 


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