ひとつの輝き
中身があっている事を確認し、救急箱を持ってリビングに行くと2人はソファーに座っていた。
「はい、これ」
手に持っていた救急箱をテーブルの上に置いた。
龍斗先輩はそれを見た瞬間「えー」と叫んだ。
「えっ何?」
龍斗先輩の嫌そうな顔を見て、あたしは首を傾げた。
「しみっから無理」
あたしが笑った後、里佳さんはため息をつき「ガキ」と呟いた。
そして里佳さんは消毒液を取出し龍斗先輩の顔にベタベタと付けはじめた。
「いってー」
隣に聞こえるぐらいの声をだし「お前やりすぎ」と里佳さんに眉を寄せた。
「大丈夫?」
と、あたしが聞くと龍斗先輩は「なんとか…っつーか里佳が大丈夫じゃねぇ」と呟いた。
「何であたしなんだよ!」