ひとつの輝き
4
もう外は真っ暗になり時計を見ると22時を過ぎていた。
何時間、寝転がっていたんだろう…
それすら分からない。
軽く息を吐いたと同時にチャイムが鳴った。
誰?
こんな時間に来る人なんて居ない…
あたしは体を起こしモニターを見た。
「ん?誰?」
暗くてよく見えない…その人が下を向いているせいもあって全然わからない。
何度も覗き込んでモニターを見るあたしに“早くしろ”と言うぐらいにチャイムが鳴り響いた。
あたしは恐る恐る出た。
「…はい」
「開けて」
「えっ誰?」
「誰って俺だよ。開けろって」
「えっ渉?」
「あぁ。早く開けねーとぶっ壊すぞ」