ひとつの輝き
「えっ何?」
「お前、ケガは?」
は?怪我?
「怪我って何?」
「すっげー怪我したんじゃねーの?」
は?誰が?
「えっ…龍斗先輩でしょ?」
「ちげーよ。美央だよ」
「えっ、何であたしが怪我すんの?」
渉はチッと舌打ちをし軽く息を吐き呟いた。
「騙された」
騙された?
あたしには全然わからなかった。
「ってか、とりあえず入れば?」
渉は頷き玄関で立ち止まった。
「なぁ…シャワー浴びてい?」
渉は全身を見てから、あたしに目を向けた。
顔、腕…
何があったの?ってぐらいにヒドイ傷…。
「あっ…うん」
あたしは頷き風呂場を案内した。