ひとつの輝き

「つーか何しに行ったんだっつー話だよな…自分から殴れに行ってマジ馬鹿みてー…でっ、ごめん。…怖い思いさせて」 


あたしはジッと耳を傾け、渉の言葉に首を振った。

…謝んないでよ。 


「俺…付き合ってる女、結構いて…」 

「うん聞いた」 

「いつも適当に遊んでて…」 

「それも聞いた」

「んー…ってか最後まで聞いてくれね?」 

「あっ…うん」 

「でも、全く会う気すらなくなって全部切った。でっ、あの女もその中の一人。美央んち行く時に偶然会って…“付き合って”って、当り前だけど俺断ったけど、じゃああいつ抱きついてきた。あいつマジで何するかわかんねー女だから美央だけは避けたかった」


「……ないでよ…そんな事で避けないでよ」 


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