ひとつの輝き
しばらくの沈黙のあと「美央」と渉は呟いた。
そして、あたしを後ろから抱き締め覆いかぶさるようにキスをした。
手が服の中に入っていくのを感じたあたしはパッと渉の手を止めた。
渉はスッと手を離し「ごめん」と呟き、もう一度、天井を見上げるようにして寝転んだ。
「いや…そうじゃなくて…怖いんだよ。渉があたしから離れていく事を思ったら…」
「えっ?何で、もう俺が居なくなる設定になってんの?」
渉と離れたくない…
もう、あたしの好きと言う限度をあきらかに越えている。
「ねぇ…」
「ん?」
「ずっと一緒にいよ?」
初めて言った言葉…
自分が怖いぐらいに渉の事が好き。