ひとつの輝き
「ってか言われなくても俺は美央といるけど」
あたしはガバッと体を起こし小指を立てた。
それを見た渉は「ん?」と首を傾げた。
「指切りだよ。約束」
「は?何それ」
「えっ、知らないの指切り?」
「いや…知ってっけど」
「だったら早く小指だして」
渉はフッと笑って「お前は小学生かよ…ってか小学生もこんなんすんのか?」と言いながら小指を出した。
「約束」
そう微笑んだあと何度も唇を重ね合わせ、ベッドに深く沈んだ。