ひとつの輝き
第3章


カーテンの隙間からチラチラと日差しが差し込んでくる光りで目が覚めた。

隣にいたはずの渉の姿はみあたらなかった。 

体を起こして時計を見ると針が7時をさしていた。

立ち上がった時に聞きなれない音が耳に入った。

あたしはリビングに行きテーブルの上を見た。 


…携帯。 

渉のだ…ってか出ていーのかな? 

しつこく鳴り続ける携帯を開き、見知らぬ番号に通話ボタンを押した。 


「おーい。美央?」

通話口から漏れる、渉の声… 

「えっ渉?」 

「あぁ。今、家…携帯、学校に持ってきて」 

「忘れてたの?」 

「は?わざと置いて帰らねーだろ」 

「だね。わかった…持っていく」 


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