ひとつの輝き

「青山、俺が居ない間どこに行ってた?」

「は?」


何処行ってた? 

何が?意味わかんない。


「先生が出張中だ!学校来て居ないって聞いたぞ」 


ってか先生、出張してたんだ。 

知らなかった。 


「何処って、ちゃんと居ましたよ」 

「他の先生が言ってたぞ」 


また説教だ。 

「ほんっと居ました…では」 


居ないのに居たと言うあたし…。 

まぁいっか…そう言って、あたしは背を向けて歩きだした。 

背後から渉と龍斗先輩のデカイ笑い声が耳に響く。


声でかっ! 


その後、朝のHRで散々言われ…帰りのHRまで口うるさく言われた、あたしの体はそれだけで疲れきっていた。 


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