ひとつの輝き

「あー美央どうしたの?」 

平然とする母にイラっとする。 

「どーしたじゃないよ!何これ?」 

「あぁ…手紙の事?」

「そうだよ。なんでこんなの送ってくんの?」 

「前からね決まってたの、その人と会うようにって」 


何言ってんの…この人。

意味わかんない。 


「ちょ、ちょっと待ってよ」 

「あれ?美央知らないの?隼人くんも居るのよ」 


はぁ?隼人にまでそんな人いるの? 


「お母さん、勝手に決めないでよ!あたし今、付き合ってる人いるんだよ」

「あー…」 


お母さんは語尾を伸ばせた後、キッパリと言った。


「別れなさい」 


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