ひとつの輝き

「美央ちゃん大丈夫?」


大丈夫じゃない…

今は本当に大丈夫じゃない…。 


里佳さんは、あたしが落ち着くまで、ずっと背中を擦ってくれた。 

止まる限度をしらない涙はあたりにも、あたしの心を痛めつける。 


どれぐらい屋上にいたのかも分からなかった。 




次の日、学校に来ないあたしを気遣って里佳さんはマンションに来てくれた。


「やっぱ美央ちゃんちはいいよねぇーあたしもここに住んじゃおっかな…ってね」 

里佳さんは缶ジュースを手にし明るく振る舞った。


「里佳さんは龍斗先輩と仲いいですね」 


里佳さんは明るく顔の前で手を振った。 


「今は…だけど。龍斗も初め女だらけで凄かったんだよ。あたしと付き合ってても女いたからね…だから別れて付き合って別れて…」 


里佳さんは笑って「あり得ないでしょ」と言った。


あたしは軽く微笑んで首を振った。 


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