ひとつの輝き
「あのさ人間って一人で生きていく生き物だけど…一人じゃ生きていけないんだよ。だからさ、大切な誰かを見つける為に生きていくんだって…ってかこれ龍斗が言ったんだよ。あいつ顔に似合わず臭いこと言うよね」
誰か見つける為にか…
「あたしが渉に言ってなかったから…」
そこまで言うと、また新しい涙が落ちてきた。
「大丈夫だよ。きっと渉はイラっとしただけで言ったと思うし」
「でも…」
「大丈夫だって、渉も龍斗もすーぐ怒りくるっちゃうから…でも根はいい奴なんだよ?」
それは知ってる。
だけど今度ばかりは大丈夫じゃないと思う。