ひとつの輝き

あの日、渉とした約束…


“一緒にいようね”


って指切りしたのに…

そんな約束、あたし一人じゃ叶えるのなんて無理だよ。 


ねぇ…どうして皆、悪戯(イタズラ)みたいに、あたしを振り回すの? 


気が付けば…

抱えきれないほどの幸せが… 

いつの間にか…

抱えきれない苦しみに変わっていた。 


幸せ、喜び、嬉しさ、笑顔… 

ありったけの言葉を集めた心の中は快楽しすぎて周りも全て色鮮やかに感じていたのに… 


不幸、悲しみ、辛さ、絶望… 

ありったけの言葉が集まった時は全て周りがモノクロになっている。 


もう目の前が遮断されているようだ… 



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