ひとつの輝き

確かにあたしは、いい事は全然なくて、渉といた時の嬉しい事すら、嫌な事で消されてて…次から次へとマイナスが増えていって…



「そうかも知れない…」

「美央ちゃんさー悩み抱えすぎ。いくら消そうとしても次から次へと悩み増えつづけてたら消えるものも消えねーよ。…リスクがある限りね」 


「リスク?」


龍斗先輩は煙を吐いたあと灰皿にタバコを押し付け火を消した。 


「そう。不安とリスクがある限り、その傷は消えねーよ…なんつーか俺前、殴られた時、傷だらけだったじゃん?今は綺麗に治ってるじゃん。体の傷は消えるけど心の傷は消えねーよ…不安ある限りね。…まぁ悩みって一つの通過点じゃん?」 

「えっ?」 


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