ひとつの輝き
2
先の事が分かればいいのに…
なんて事をずっと思っていた。
だったら苦しむ必要もなくなるのに…
あたしは学校帰り公園に行きブランコに座った。
久し振りの公園。
やっぱし、あたしは何かを考えるとブランコに座るんだ…と思った。
よく考えれば、今までもずっとそうだった。
来ていないと言えば、渉と付き合っていた時だけだった。
それほど渉が大切だったんだ。
また新しい涙が目じりから落ちてきた…
やっぱし、まだ好き…
「あれ?もしかして美央ちゃん?」
前から聞こえてきた女の人の声で、あたしは我に返りパッと顔をあげた。
「あっ!亜由美さん?」
「あー覚えてくれてたんだー」