ひとつの輝き
「かわいいですね」
「でも生意気なんだよ。ここで美央ちゃんによく遊んでもらったねーまだ半年しか経ってないのに懐かしいね」
「そうですね」
亜由美さんは、あたしが座っているブランコの前にある低い手すりに座った。
「美央ちゃんどうかした?」
「えっ?」
あたしはパッと顔をあげた。
「美央ちゃんってさーなんかあるとブランコだよね?」
あまりにも驚く亜由美さんの言葉に目を見開いた。
亜由美さんにも分かってたの?
あたしがマンションに引っ越しをしてきてから1年ぐらい、公園で話たり桃ちゃんとも遊んでいた。
亜由美さんは21歳の時に桃ちゃんを産んだから今では25歳の若いママだ。
そんな光景がいつも羨ましかった。