ひとつの輝き

「かわいいですね」

「でも生意気なんだよ。ここで美央ちゃんによく遊んでもらったねーまだ半年しか経ってないのに懐かしいね」 

「そうですね」


亜由美さんは、あたしが座っているブランコの前にある低い手すりに座った。 


「美央ちゃんどうかした?」 

「えっ?」


あたしはパッと顔をあげた。 

「美央ちゃんってさーなんかあるとブランコだよね?」 

あまりにも驚く亜由美さんの言葉に目を見開いた。

亜由美さんにも分かってたの? 


あたしがマンションに引っ越しをしてきてから1年ぐらい、公園で話たり桃ちゃんとも遊んでいた。 


亜由美さんは21歳の時に桃ちゃんを産んだから今では25歳の若いママだ。 


そんな光景がいつも羨ましかった。 


< 189 / 223 >

この作品をシェア

pagetop