ひとつの輝き
コンビニから少し歩いた所に大きな庭に囲まれて立つ高級マンションがある。
オートロックを解除し、あたしは最上階の20階までエレベーターで上がり一番奥のドアを開けた。
「ただいま…」
そう声をかけても返事など返ってくるわけがない。
カウンターキッチン…何インチあるか分からないテレビの大きさ…何畳あるか分からないリビングに置いてあるガラステーブル。
その横に真っ白なソファーが向かい合わせに2つある。
全てが白一色の部屋。
あたしは一通り目を向けビニール袋に入っている物を冷蔵庫に入れた。
大きな冷蔵庫。
大きすぎて迷惑…。
中身すら全然、入っていない。
全てが大きすぎる。
あたしはため息をつきソファーに寝転んだ。