ひとつの輝き
「帰っていいの?」
「いいわよ」
あたしはタクシー代のお金を貰い、ビルを出た。
タクシーの中で、ひたすら封筒を眺め、上にあげて透かしてみるも何にも分からなかった。
いつも郵送するのに直接渡すとはどう言う事か…
あたしには全然、分からなかった。
マンションに着いた頃には辺りは真っ暗になっていた。
リビングに入り、あたしはソファーに腰を下ろし手に持っている封筒を何秒か見つめた。
そして白い封筒を開け、中に入っている薄ピンクの紙を取り出し開けた。