ひとつの輝き
実を言うと、お母さんは、お父さんよりも好きな人が居たの。だけどね、親の都合でお父さんと一緒になったのよ。
苦しくて苦しくて、本当に愛すべき人と別れて…
だけどね、今ではお父さんが好きよ。
でも美央だけには、決められた人じゃなくて、本当の愛する人の所へ突き進んで下さい。
この先、進んで行く道に必ず障害がでてくるかもだけど大切な人と乗り越えて下さい。
一度、咲いた花を枯らす事なく…
今、自分の中にある花のツボミを満開になるまで咲かせて下さい。
そして悲しみの涙で萎(シオ)れた時には、幸せの涙をいっぱいに流して、また新しく咲かせて下さいね。
そして、どうかお母さん達よりも幸せになって下さい。
たったひとりの愛する娘― 美央へ
母より。