ひとつの輝き
マンションに戻りシャワーを浴びてから制服に着替えソファーに腰を下ろした。
昨日、溢れるほど流した涙で文字がぼやけている一枚の大切な紙…
お母さんからの手紙。
あたしは封筒に入れて、引き出しの中にそっとしまった。
大切な宝物がまた一つ増えた。
しばらくしてチャイムが鳴った。
あたしは慌ててモニターを見た。
…渉だ。
「おはよ」
「ばか!お前、勝手に帰ってんじゃねーよ」
えっ…
第1に言う言葉ですか?
「早く来いよ。学校行くぞ」
「うん」