ひとつの輝き

「青山みーお」 

えっ!ちょ、待ってよ。


「何で青山さん呼ばれてるの?」 


そんなクラスの声を無視して、あたしは廊下に出た。 

えっ呼んでたのって渉先輩だったの?

あたしは駆け足で渉先輩の所まで行った。 

「ちょ、大声で呼ばないで下さい」 

渉先輩の腕を掴んで軽く揺すった。 


「あっ、いた」

「いますって」

「何組か聞くの忘れたから。いちいち7クラスも確認していくのめんどーじゃん?だから叫んだ」 


叫んだって…。 

凄い事するな、この人。


周りを見ると、人、人、人で溢れかえっている。

女は何か言ってあたし達を見る。 




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