ひとつの輝き
2
放課後。
担任が教室を出て行った直後、後ろのドアから甲高い声がした。
「みーおーちゃん」
そう叫ぶものの「美央ちゃんってどの子?」と女の声がした。
「綺麗子ちゃんだから、すぐわかるって」
そんな男女の声が聞こえる方を見ると、入口に明るめの髪をクルクルとまいた、いかにも派手です!と言う女の人が手を振っていた。
あたしが立ち上がると「あっ美央ちゃん?」と女の人はさっきよりも素早く手を振った。
「あら、ほんと綺麗子ちゃんだ」
「だろー」
と言って、その横からヒョイっと現れた男…
うわっ…これまた軽そうな男。
つーか…誰?