ひとつの輝き

「まさか美央がこの学校に居てたとはビックリ」

「はー…」 

「去年の春だっけ?その頃からよく見かけてた」 

「そうなんですか」


あたしが呟いてすぐ渉先輩は前に指差した。 

「そこ」 


目の前には、あたしのマンションの斜め前にある公園。 

「公園?」

「あぁ」


渉先輩はブランコに座り漕ぎ始めた。 

好きなのかな? 

そう思ってると「ブランコ好き」と渉先輩が呟いた。 


「好きなんですか?」


すっごい以外。 

人は見かけによらずだね…

って思ったら先輩は笑いながら、あたしに目を向けた。 



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