ひとつの輝き
「あたしの事、知ってます?」
「えっ、だから1年前ぐらいから」
「あっいや…そうじゃなくて、渉先輩の耳に、あたしの名前は染み付いてますか?」
何聞いてるんだろうと思う、もう一人の自分が口を開いてるようだった…。
「青山美央。噂、流れてるね」
凄い冷静に渉先輩は言った。
どこまで噂、飛んでんだよ…。
もう、それしか思う事はない。
だけど…
知っているのに、あたしが名前を言った時、先輩はいたって普通だった。