ひとつの輝き
ドアを開けると渉先輩は我に返ったようにハッとし、後ろを振り返った。
「ゆっくり寝れた?」
微笑み顔はいつもの顔だった。
「あたし寝てましたね。すみません」
「全然…つーか疲れてんじゃね?」
「んー…大丈夫」
あたしは先輩に目を向け微笑んだ。
先輩はタバコの火を消し辺りを見回した。
「ここ、すげー見晴らしいい」
「うん…ここから見る見晴らしは好き」
「だろーな」
綺麗な大空も近くに感じるし、河原も綺麗し、空気もきれく感じるし…
両手を伸ばせば全て囲めそう。