ひとつの輝き
そんな6月中旬。
「ねぇ、これ見て?」
昼休みの屋上で里佳さんは携帯を見せてきた。
「あれ?新しい新機種の携帯」
「そうそう、あたし新しい物、好きなんだよね」
ジロジロ携帯を見ながら、いじる里佳さん。
「あーなんとなくわかる気する」
「えー何?なんとなくって」
あたしは首を振り笑った。
派手な里佳さんは携帯もギラギラしてて派手だ。
だけど、それが全然ういてないのが不思議で体の一部になっている。
この人は本当に綺麗な人だと改めて思った。