ひとつの輝き

「あー美央、久しぶりね…元気にしてる?」

元気にって…

電話もくれないくせに…



「お母さん何?」

母はテキパキと動かしていた手を止め椅子に腰を下ろした。 


「日曜日、大事なパーティーがあるの。それに美央も出席しなさい」 


は?何それ…

やっぱし考えていた事は当たっていた。 

話が“ある”と言えば、いつもこんな話。 

親のいいなりにはなりたくない。 

なんであたしが親の付き合いに参加しなくちゃいけないわけ? 



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