ひとつの輝き

いつもそうだった…。 

大切な事がある時しか電話をしてこない母。 

仕事が命…そう思ってる父。 


年齢も覚えてもらっていない、あたし。 

あたしの事を全て知らない、父親と母親。 


「産まれてくるんじゃなかった…」 


本心から思える言葉だった。 


“行かない” 

母に向かって初めて言った。 

後悔はしてない。 


自分が言ってる事が正しいなんて、分かるわけもない… 


誰が正しいとか正しくないとか決めつけるんだろ。

そんな事、きっと自分勝手な言い訳にしかすぎない。


日曜日… 

母は言っていた。 


あと4日後。 




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