ひとつの輝き

「でも…美央とは付き合えねー」 


一瞬、時間が止まったように感じた。 

周りの空気も…

ゆっくり動いていた雲も…

風に揺られていた木の葉っぱも… 

あたしの吐く息も…

全てが止まったように感じた。 



どー言う事? わかんない… 

あたしの事、好きって言ったよね? 

渉の言ってる事、わかんないよ… 


「…何で?」 


あたしの声は今まで出したことのない声だった。 


全てが震える… 



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