ひとつの輝き
胸まである薄い茶色の髪の毛をコテでゆっくりと巻いた。
そして化粧品に手を伸ばし自分の納得した所で手を止めた。
全身鏡で確認し、ストールをかけ、下に呼んでいたタクシーに乗り込んだ。
30分ぐらい車を走らせて、目的の場所で降りた。
高いホテルを見上げると
“diamondhotel”
その文字がやけに眩しく見えた。
入り口、付近にはスーツを綺麗に着こなした男性。
あたしはその場で一呼吸をした。
「あれ?」
隣から聞こえてきた声に、あたしは振り返り一瞬にして目が見開いた。