ひとつの輝き
「あっ!」
あたしは勢いよく声をあげた。
その人はあたしの声にビックリして足を1歩、後ろに引いた。
「ん?…えっ?ってか美央だよな?」
あたしは目をパチクリさせ、その人から目を避けられなかった。
…隼人?
あたしの隣の席の隼人。
バチッとスーツを着こなし高1とは思えない要素…
隣の席だから、ある程度、話すぐらいだ。
言葉を失って立ち尽くすあたしに隼人は口を開いた。
「えっ?ってか何でいるの?」
隼人はあたしの全身をじっくり見て「えっ?なんで?」と再度、聞いてきた。
「何でって…隼人は?」
あたしは自分の返す言葉を避け聞き返した。