ひとつの輝き
「おっ…お前!」
突然デカイ声を出す隼人に、あたしは眉を寄せた。
「ってか急にビックリすんだけど…」
「ごめ…つーかお前って青山だったよな?」
今更…?
「何言ってんの今更…あたし噂飛びまくってたんだよ?忘れたの?」
「噂なんて、どーでもいいけど…」
「でっ何?」
「俺の苗字、知ってる?」
は?
隼人って確か…
藤堂だったよね?
とうどう…どっかで聞いた事があるような…
あたしの頭の中の記憶を巻き戻しするかのように速度を早めた。
「あっ…」
あたしは急いで鞄の中に入っている紙を取り出し最後の所に目をつけた。
“…藤堂様のパーティー…”