ひとつの輝き
「なぁ…美央さ、こんなかったるい付き合いなんかによく出るよな」
「えっ?隼人もじゃん」
「俺は条件だしたから」
「隼人もなの?何したの?」
「俺?」
あたしは何度も頷いた。
そして隼人はため息をつき口を開いた。
「こんな付き合い最後にしてって…」
そっか…隼人も嫌だったんだ。
だよね…。
「つー事は、美央も何かしたんだろ?」
「あたしは学校辞めたいって言った」
隼人は目を見開き「はっ?」と声を上げた。
「何それ…辞めたいって何?」
隼人の顔つきが一気に急変した。
「何って、そのままの意味だよ」
呆れたように深く息を吐く隼人は眉を寄せる。