ひとつの輝き
「ん?…えっ、そうなの?」
隼人は目を見開き驚いた表情をした。
「うん。こんな事、隼人に言ってどーすんの?とか思うかもだけど、あたし振られたんだよ…でもね、あたしは好きなんだ」
あたしの目から今まで以上に熱い熱い涙が頬をつたって落ちた。
渉の名前を聞くだけで、まだ好きって言う感情が溢れだし…
その涙が1回でると止まらない。
あたしは隼人に見られないように手で目を隠した。
「ちょっと座ろ」
隼人はそう言って、少し歩いた所にあったベンチに腰を下ろした。
「この前さ、渉と女の人がいる所みてさ…彼女じゃないって言ってたけど」
「うん。渉先輩マジで彼女いねーよ」
いかにも知っていると言うような言い方。
あたしはパッと顔をあげた。