そこの御曹司、ちょっと待ちなさい!
いつもなら丁重にお断りするところだけど、慎吾の兄だし、セレブだし、とにかくあまり無下にもできない。
というわけで、今に至る。
この前婚約パーティーがあったレストランのさらに上の階の、雰囲気の良いbar。
セレブ専用ってわけじゃないだろうけど、やっぱりここも敷居が高くて、来るのは初めて。
二人用のテーブル席で兄御曹司と向かい合い、当たり障りのないことを話す。
「何でも好きなもの頼んでよ」
アルコールや何か食べ物をすすめられたけど、やんわりと断ってソフトドリンクだけを注文する。
「遠慮しないでよ。
一度真由さんとゆっくり話してみたかったんだ」
受付のところで見せた俺様な態度とは打って変わって、人当たりの良さそうな顔を見せる兄御曹司。
ほんのり薄暗い照明に、ムードの良い音楽が流れる店内。
一人の人とカップルできてる人たちと半々くらいで、騒がしすぎず静かすぎずの過ごしやすい空間。
「そうなんですか?そんなこと言って頂けるなんて、光栄です~。
でも、今日は慎吾さんに会いにこられたんですよね?」
なんとなく魂胆は読めてきたけど、気づいていないふりをして、対セレブ用媚び四割増しの対応をとっておく。
というわけで、今に至る。
この前婚約パーティーがあったレストランのさらに上の階の、雰囲気の良いbar。
セレブ専用ってわけじゃないだろうけど、やっぱりここも敷居が高くて、来るのは初めて。
二人用のテーブル席で兄御曹司と向かい合い、当たり障りのないことを話す。
「何でも好きなもの頼んでよ」
アルコールや何か食べ物をすすめられたけど、やんわりと断ってソフトドリンクだけを注文する。
「遠慮しないでよ。
一度真由さんとゆっくり話してみたかったんだ」
受付のところで見せた俺様な態度とは打って変わって、人当たりの良さそうな顔を見せる兄御曹司。
ほんのり薄暗い照明に、ムードの良い音楽が流れる店内。
一人の人とカップルできてる人たちと半々くらいで、騒がしすぎず静かすぎずの過ごしやすい空間。
「そうなんですか?そんなこと言って頂けるなんて、光栄です~。
でも、今日は慎吾さんに会いにこられたんですよね?」
なんとなく魂胆は読めてきたけど、気づいていないふりをして、対セレブ用媚び四割増しの対応をとっておく。