拗らせDKの偏った溺愛


「ところで、さっきからお前の言ってる”大事な用事”ってなんだよ?」


って聞かれたから、


「あ~、今日、俺の高校の体育祭でさ」


って正直に答えただけなのに


「ブッ!!」


思いっきり噴き出して爆笑し始める裕司サン。


「アハハハハ!東のリュウも、素顔はただの高校生ってか!!」

「悪いかよ!!」


腹を抱えてヒーヒー言って・・・目に涙まで溜めてるし。

どんだけ笑うんだっての。


「クックックッ・・・じゃぁ、早くその大事な用事を片付けに行って来いよ」

「あぁ、そうするわ」


俺はなんとなく照れ隠しに頭をガシガシ手でかき回しながら立ち上がると、美咲の方に歩き出した。


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