拗らせDKの偏った溺愛
眼科は春休みを利用して来ている学生や、春の花粉で辛そうな方もたくさんいたので、かなり混んでいました。
早めに行ったつもりですが、検査から始まってコンタクトレンズを受け取るまでに相当な時間がかかったので、もうお昼前です。
眼科のある通りから家までの道はほかにお店などもない静かなところ。
昼間なのに交通量がほとんどなく、小春日和の穏やかな時間に歩くのは素敵です。
しばらく歩いて緩やかなカーブのところを曲がると、車道の脇に原付が止まっていました。
しかも2人乗りです。
ガードレールすれすれに止めているのは車を避けるため?
2人ともフルフェイスのヘルメットを着用して、エンジンはかけたまま、ただじっとしています。
ちょっと怪しい人たちかもしれません。
最近は物騒ですから、昼間とはいえ油断は禁物です。
ここはサッと通り過ぎましょう。
そう思って早歩きで通り過ぎてからしばらく背後に意識を集中していたのですが、特になにもなく…。
私の気にしすぎだったんですね。
そう考え直して歩く速度を落とした時、突然後ろからバイクのエンジン音が聞こえてきました。
それも相当な爆音です。
気を緩めてしまった私の背後から迫る、けたたましい音の正体には若干の心当たりがあります。
が、念のため確認してみましょう。