拗らせDKの偏った溺愛
「え~ほんとうに?いままでちょっとでもリュウくんにドキッとしたことないの?」
「ドキッとしたこと・・・」
救護用テントでドキッとしたのを思い出してしまいました。
「あ~、あるんだ。それってどんな時?それに嫌な感じのドキドキだった?」
「嫌ということは・・・。先ほどケガをして運んでいただいたときにドキッとすることがあっただけです」
「ふ~ん。ほかにリュウくんが近くにいることでドキドキしたり、触れられてドキドキしたこともある?」
「触れられてって・・・」
「なによぅ、そんなイヤラシイ意味じゃなくて」
うぅ・・・綾乃ちゃんには言わないままここまできてしまいましたが、い、イヤラシくなくもない出来事がすでに何回かあります。
これはもう、黙っているのは無理かもしれません。
私は意を決して、綾乃ちゃんには話していなかった、すでに実行された”お仕置き”の内容を報告することにしました。