拗らせDKの偏った溺愛
春のうららかな陽の光にキラキラと輝く彼の派手な髪をぼんやりと見つめながら、私はそっと自分の唇を指でなぞりました。
「フワッて温かかったのはキ、キスされたから?その後にペロッて…!」
言葉に出すと、さっき起こったことが現実となって私に押し寄せてきました。
わ、私、高村くんとキ、キスしちゃった!!??
しかもその後、な、舐められた!?!?!?
それにこれからも逆らったらお仕置きって……?
藤原美咲、人生初のキスがあんな形で終わってしまったというのに、それにショックを受ける暇も与えてもらえませんでした。
そしてこれから私、どうなってしまうのでしょうか!?
その後も、しばらく裏庭から動けなかったことは言うまでもありません…。