拗らせDKの偏った溺愛



俺、高村竜也はDK、男子高校生ってやつ。

学力的には地元で真ん中位に位置する、いわゆる可もなく不可もないレベルの高校に通っている2年生だ。

まぁ正確には新学期になったら2年生になるんだけど。

学力だけでいうと、ほんとうはもう少し上のレベルの高校を狙えたらしい。

だが、中学の頃から相当やんちゃをしていた俺は、あまりにも在学中の評価が悪かったらしく…。

残念ながらレベルを大分落とさないと受かる可能性がないとかなんとか…。

中学最後の三者面談で担任が俺の母親に切々と訴えてた気がする。


元々やりたいことなんてなかったし、高校だって行く必要は全く感じなかった。

でも、面談を終えて帰宅した後に、母親が猛烈に怒りだして…。

あの時の母親はまさしく鬼の形相ってやつだった。

で、その恐ろしい剣幕に押された親父も加勢して、とにかく高校くらいは卒業しろと延々と説得された。


それで仕方なく担任に言われるがまま。

っていうか、まぁ適当に選んだんだけど。

受けた高校に普通に合格した。

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